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電波時計の表示時間が狂う原因5選と対処法5選

表示時刻が狂った電波時計

電波時計は常に正確な時間を表示するという便利さから、愛用されている方も多いのではないのでしょうか。
そんな優れものの電波時計ですが、ささいなことが原因で表示する時刻が狂う可能性があります。

当記事では電波時計が狂う原因5点と、それぞれの対処法について詳しく紹介します。
お使いの電波時計の調子が悪いと感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

電波時計の仕組みと狂う原因5選

電波時計の仕組みと狂う理由

電波時計は、国または国際標準として政府の機関などが送っている「標準電波」というものを1日に1度受信し、その電波をもとに標準時刻の情報へ変換しています。
毎日電波を受信し、その都度時計が自動で調整するので、使用者がわざわざ手動で時間を合わせる必要がありません。
そんな電波時計ですが、ささいな原因によって狂う場合もあります。

ここでは電波時計が狂う原因を5つ紹介します。
それぞれの対処法については後ほど説明します。

電池不足

電波時計が狂う原因としてはじめに挙げられるものが、時計の電池が少なくなっているということです。
先ほど説明した通り、電波時計は1日に1度標準電波の受信をし、時刻調整を自動で行います。
そのため電池の残りが少ないと電波を受信する力が弱くなり、表示時間が狂うという可能性があります。

時計の電池残量が少ないときは、以下のような症状がみられます。
時計の電池残量が少ない時の症状

・デジタル式電波時計:表示画面が暗い
・アナログ式電波時計:秒針が止まる、または急に数秒進むなど、リズムが狂う

電波時計の調子が悪いときに上記のような症状がみられる場合は、電池の残量が足りていない可能性が高いです。

また、電子切れの腕時計をそのまま放置してしまうと液漏れし、腕時計が壊れて使用できなくなります。
詳しくは「電池切れの腕時計をそのまま放置するとどうなる?」の記事をご覧ください。

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電波の受信ができていない

電波時計が狂う原因で、電池の残量不足の次に考えられるのは「電波が受信できていない」というものです。
山奥や地下など、携帯の電波状況が悪い場所があるように、電波時計の標準電波も受信しにくい場所があります。

具体的には以下のような場所が、標準電波を受信しにくい場所とされています。
標準電波を受信しにくい場所

・ビルなどの建物の中
・地下
・移動している乗り物の中
・工事現場
・交通量が多い場所
・家電製品・OA機器などの近く

上記のような場所は、電波が届きにくいことや、電波障害を引き起こす可能性があります。
そのような場所に電波時計を置いておくと、電波受信に失敗し、表示時刻が狂う原因になります。

針ずれ

3つ目に考えられる電波時計が狂う原因は、針ずれと呼ばれるものです。
常に1分遅れているなど、同じ時間のずれが生じている場合は、特にこの原因であることを疑った方が良いでしょう。
電波時計の自動修正の機能は、時計の針が「0時00分00秒」の位置を基準にして、電波を受信したときに標準時間に合うように修正されるという仕組みになっています。

針ずれは、この基準となっている針の位置が衝撃などの何らかの原因によってずれることで起きてしまいます。
標準時刻へ自動調整する際にずれたまま反映されてしまうことで表示時刻が狂う、という現象です。
腕時計は日常的につけるものなので、ふとした時にぶつけてしまうなどの可能性があります。
その際の衝撃などによって時計の針がずれ、そのまま電波受信および時刻調整をしてしまい、常にずれた時間を表示してしまいます。
【関連記事】
腕時計の秒針が動かないときの原因と対処法

磁気帯び

電波時計が狂う原因には、「磁気帯び」という現象もあります。
磁気帯びとは、電波時計が磁気を発生させるテレビなどの近くにおいておくことで、磁気を帯びてしまうことです。
電波時計が磁気を持つと、本来時計の内部で離れていた部品がくっついてしまうなどのことが起こることで、動作に不具合が出ます。
特にヒゲゼンマイと呼ばれる、時計の心臓部とも呼ばれる部品が狂うと、時計としての精度が非常に悪くなります。

自分の持っている電波時計が磁気帯びしているのかどうかや、その度合いは方位磁石を用いて簡単に確認できます。
テーブルなどの水平な場所に方位磁石を置き、確認したい時計をゆっくりと回転させながら近づけるだけです。
このときに方位磁石の針が動かなかったら磁気帯びはしていないので、不具合がある場合は別の原因が考えられます。
針がほんの少し動く場合でしたら軽度で、グルグルと大きく動くようであれば重度の磁気帯びです。
電波時計に限らず、時計は磁気の影響を受ける部品が多いため、なるべく磁気が発生していない場所に置くようにしましょう。

時計内部の部品劣化

上記4つ以外の電波時計が狂う原因として考えられるものは、時計内部の部品の劣化や単純な故障です。
長年の使用によって部品内にある潤滑油が切れてしまうことや、時計内部の部品の劣化は時計が狂う原因となります。

電波時計が狂う原因ごとの適切な対処法5選

狂った電波時計の対処法

ここからは先ほど説明した、電波時計が狂う原因の対処法について説明します。

使用している電池の種類を確認する

原因1で説明したような、表示画面がいつもより暗いなどの兆候が見られた場合、時計が狂う原因として電池の残量不足が考えられます。
その場合は、まず対象となる電波時計がソーラー式電池を使用しているのか、交換式電池を使用しているのかを確認しましょう。

ソーラー式のものであれば天気の良い日に窓際において充電をし、交換式のものであればお店に行って電池交換をしてもらいましょう。

電波をきちんと受信できているかを確認する

時計が狂う原因として、電波がきちんと受信できていないことが考えられた場合は、以下のような対策をしてみてください。
電波をきちんと受信できているかどうか確認する手順

1.電波が入りやすい窓際などの場所で1日中電波時計をおいておく
2.標準電波の強制受信をする


何らかの原因で電波が受信できていない場合は、まず電波を受信しやすい場所に置いておきましょう。
それでも電波を受信 できない場合は、強制受信をすることをおすすめします。
電波の強制受信とは、名前の通り強制的に標準電波を受信させる方法です。
各時計によってやり方が異なるので、購入時についてきた取扱説明書をしっかり読みながら行いましょう。

基準位置合わせを行う

時計が狂う原因が針ずれの場合は、「基準位置合わせ」をしましょう。
原因の部分で説明した通り、電波時計は基準位置をもとに自動的な時間修正を行っています。

針ずれはその基準位置がずれてしまっているために、表示時間が狂うという現象です。
そのため、基準位置を再度「0時00分00秒」に合わせ、電波を受信させることによって直ります。
基準位置合わせのやり方は強制受信と同様に時計によって異なるので、取扱説明書をしっかり読みながら行いましょう。

磁気抜きを行う

磁気帯びしてしまった電波時計には「磁気抜き」と呼ばれる対処が必要で、通常10日ほどかかります。

磁気抜きの方法は2つあります。
1つ目 は市販の磁気抜き器を使用する方法です。
軽度の磁気帯びであればこの方法でも問題ありません。
ただし、手順を誤ってしまうと 時計に磁気をより帯びさせてしまう可能性があるので、細心の注意を払いながら行ってください。
2つ目の方法は時計修理の専門店に持っていくという方法です。
これは重度の磁気帯びである場合や、思い入れのある大切な時計の磁気抜きをする場合におすすめです。

重度の磁気帯びをしている時計の場合、オーバーホールと呼ばれる分解清掃が必要になります。
時計修理の知識があまりない方は専門店に持っていきましょう。

オーバーホールか場合によっては買い替える

時計内部の部品の劣化が考えられる 場合は、時計修理に関する知識がない方は専門店に行く以外の対処法はないでしょう。
この場合は基本的にオーバーホールが必要ですが、これはすべて人の手で行われる作業ですので、費用が高くなります。

メーカー正規店で行うか、民間修理業者に依頼するかにもよりますが、オーバーホールの費用相場は20,000円〜100,000円ほどです。
そのため修理に必要な価格によっては、買い替えた方が良い場合もあります。

電波時計の表示時間が狂う原因がわからないなら熟練の技術者へ相談しましょう

ここまで電波時計が狂う原因とその対処方法について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
電波時計が狂う原因はさまざまですが、ご自身で簡単に対処できるもの、知識がないと修理できないものがあります。
もし時計の時間が狂う原因がわからず、ご自身での修理に自信がないのであれば、熟練の技術者に頼ることをおすすめします。

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