腕時計の電池交換はどこでするべき?料金や期間
目次
腕時計を使い続ける上でメンテナンスとして必要になるのが電池交換です。 それほど頻繁に起こるわけではありませんが、それだけにいざ電池が切れたとき、急に時間が確認できなくなり不便に感じることもあるでしょう。 いざ時計の電池が切れた時、何処に時計を持ち込めばいいか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、腕時計の電池交換はどこでするべきかを解説していきます。 腕時計の電池が切れて交換したいけれど、どこにもっていけばいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
腕時計の電池交換はどこでできる?
まずは腕時計の電池が切れてしまったとき、電池交換をしてもらえる場所を紹介していきます。
家電量販店
「ビックカメラ」や「ヨドバシカメラ」のような大手家電量販店では、時計売り場に腕時計で腕時計の電池交換を受け付けています。 ほかに、大手のホームセンターなども電池交換を行っています。 売り場にある修理カウンターなどで依頼でき、時間は30分から1時間程度で、買い物のついで頼むことができ、交換の待ち時間も家電製品を見る等して時間を潰せるので便利です。
価格は1500円程度からですが、海外メーカーや高級ブランド、特殊な仕様の腕時計などでは変わってきます。 専門の技術者ではなく、スタッフがマニュアルを見ながら作業を行うため、技術レベルはそれほど高いとはいえず、場合によっては傷がついたり、壊れてしまったりといったりするリスクも否定できません。
腕時計のメーカー
腕時計を販売している各メーカーでも修理を受け付けています。 メーカー修理のメリットは、なんといっても技術と知識による高い信頼性です。 製造元ですから時計のことを知り尽くしており、電池交換だけでなく各部品や動作の確認も行ってもらえます。
ですが、そのぶん、価格は高く、量販店の数倍の金額がかかる場合もあり、さらに期間も長くなる傾向にあります。 メーカーには日々、多くの修理依頼が寄せられるため、実際の作業時間だけでなく順番待ちの時間も加味しなければなりません。 そのため、電池交換だけ済ませて早く時計を使いたいという人にとってはかえってデメリットになるかもしれません。
修理専門店
街の時計店など時計修理を専門に扱っている店舗でも電池交換を行ってもらえます。 意外なところでは、眼鏡店や宝石店、靴修理店などでも交換可能です。 家の近所にある店なら気軽に持っていくことができ、価格も比較的安く、時間も短くて済むのがメリットです。
個人経営のお店でも、長年営業しているところであれば、メーカーとほぼ変わらない技術力を持っている可能性が高いので安心して頼めます。
ただ、店によっては専門的な技術を持つ人がおらず、アルバイトなど経験や知識の浅いスタッフが対応する場合もあるので見極めが必要です。
オンライン
オンラインでも腕時計の電池交換サービスを行っているところがあります。
オンライン電池交換のメリットはなんといっても手軽さで、申込めば箱や梱包資材などが送られてくるので、あとは時計を入れて発送するだけで、家にいながらにして腕時計の電池交換を依頼できます。 オンラインの場合、どのような人が担当するのかわからず不安に思う方もいるかもしれませんが、オンライン電池交換を行っている業者の多くは、もともとは時計の修理店でした。
例えば「でんちこ」は時計電池交換専門店のオンライン電池交換サービスです。 実店舗でも長い実績があるため、高い経験と知識をもった専門的な技術者を抱えており、送られてきた時計を1カ所に集めて作業するオンラインならではの利点を生かし、高い技術を持ったスタッフがすべての時計の電池交換に対応しています。 担当者の技術にムラがない分、修理専門店に出すより安心といえるかもしれません。
余計な手間を省いて手軽に電池交換を行いたい方は、「でんちこ」をはじめとするオンライン電池交換サービスも検討してみてください。
ホームセンター
全国展開をしているような大型のホームセンターでも、時計の電池交換や修理を受け付けている店舗があります。
ホームセンターの場合、手頃な価格ですぐに交換してもらえることが多いのも魅力です。
しかし扱えるものは、ホームセンターで販売している腕時計や電池に限られることが多く、対応しているメーカーが限られています。ホームセンターで対応できない場合、一度預かって専門業者へ送られるため、日数もかかります。
高級ブランドのものや、防水など特殊な仕様のものは、専門店にお任せすることをおすすめします。
その他の場所(宝石店、眼鏡店、靴修理店)
意外なところでは、眼鏡店や宝石店、靴修理店などでも電池交換をできる店舗があります。
家の近所にある店であれば気軽に持っていくことができ、価格も比較的安く、時間も短くて済むのがメリットです。
ただし、取り扱っているメーカーが限られていることや、特殊な仕様のものは対象外である場合もあり、確認が必要です。
チェーン店などの場合、対応できる店舗が限定されていることもあります。ホームページや店頭で、腕時計の電池交換が可能かどうかを必ず確認してください。
腕時計の電池交換の料金
腕時計の電池交換の料金は、安いところから1000円程度からですが、時計のブランドによっても大きく変わります。 代表的なブランドごとに交換料金の相場を紹介します。
セイコー | 1500〜2000円 |
---|---|
シチズン | 1500〜2000円 |
GSHOCK | 2000〜2500円 |
カシオ | 1500〜3000円 |
オメガ | 3000〜3500円 |
IWC | 3000〜3500円 |
グランドセイコー | 2500円 |
ロレックス | 3000〜4000円 |
カルティエ | 3500円 |
ブルガリ | 3000〜4000円 |
シャネル | 3000〜3500円 |
ティファニー | 3000〜3500円 |
ルイ・ヴィトン | 3000〜3500円 |
フランク・ミュラー | 4000〜6000円 |
特殊機構 | 8800円 |
かかる期間
腕時計の電池交換にかかる期間は通常、量販店や修理店など店頭で依頼した場合は、10分から15分程度です。
他にもお客さんがいたり、電池交換だけでなく軽い点検等を依頼したりする場合はこれより時間がかかることもありますが、それでも30分もあれば十分でしょう。
ただ、パーペチュアルカレンダーのように複雑な機能をもっている時計はさらに時間がかかる場合や、店頭に電池の在庫がなく取り寄せる場合や特殊な工具が必要な場合などは、さらに時間がかかったり、その日に交換できなかったりします。
店頭で対応できず、メーカーの工場に送って電池交換しなければいけない場合などは、2週間からそれ以上かかることもあります。
特殊な時計や長く電池交換していない時計をもっていくときは、即日交換には応じてもらえない可能性があることを覚えておきましょう。
電池交換前に確認すること
お店に電池交換をお願いする前に、次の点を確認しておきましょう。
保証書の確認
店頭で電池交換をしてもらう際に、購入時の保証書が必要になる場合があります。
購入時の保証書は、メンテナンスにも必要となるため、大切に保管しましょう。
保証期間内であれば、電池交換や修理の際に無料で対応してもらえたり、費用が抑えられたりすることがあります。電池交換をする際にも、保証書を忘れずに持参しましょう。
ただし、自分で電池交換をしたり分解したりした場合、保証期間内であってもメーカーの保証が受けられないこともあります。保証の適用外となり、有料の交換となることがあるため、注意が必要です。
並行輸入品かの確認
海外ブランドや海外メーカーの場合、正規の代理店や直営店以外の業者が輸入・販売しているものもあります。正規代理店などとは流通のルートが違う輸入品を「並行輸入品」といい、通常より安く購入できたり、日本未発売のものを購入できたりします。
「並行輸入品」は、正規の輸入品と流通のルートが異なるというだけで、違法であったり偽物であったりするわけではありません。
ただし並行輸入品の場合、修理やメンテナンスなど、メーカーのアフターサービスが基本的に受けられないというデメリットがあります。
電池交換も同じように、メーカーで対応してもらえない可能性があります。
並行輸入品の場合は、独自の保証やサポート対応をしている業者もあるため、購入時に店舗で確認しておくことをおすすめします。
電池交換時には、購入した店舗で交換してもらえるかどうか確認してみるとよいでしょう。
電池切れの腕時計を放置するリスク
腕時計の電池が切れて時計が止まってしまったとき、そのまま放置してしまうと、時計の故障につながってしまうことがあります。
電池が劣化して電池の「液漏れ」が発生してしまった場合、時計内部がサビついてしまい修理が必要となります。
腕時計をしばらく使わないときは、電池を抜いておくことで、電池の液漏れによるリスクは避けられます。しかし長期間、時計が止まったままの状態でいると、時計内部の機械油が固まってしまい、電池を入れ替えても動かなくなってしまうことがあります。
腕時計の電池が切れてしまった場合は、なるべく早めに電池を交換することをおすすめします。
腕時計の電池交換は自分でもできるのか
自分で電池交換する際の注意点
腕時計の電池交換を自分で行う際にはいくつかの注意点があります。 まず、自分で時計を分解してしまうとメーカー保証の対象外になります。 また、こちらで紹介している手順は文章で書くと簡単そうに感じますが、実際には細かい作業が多く、トラブルが起きることも考えられます。
分解してみたものの、もとに戻せなかったり、部品を壊してしまったりして、結局、修理店にもっていくことになり、余計に費用がかかっては本末転倒です。 腕時計の電池交換は、自分でやるのも不可能ではありませんが、やはり、専門の技術をもったプロに依頼するのが一番といえるでしょう。
しかし、専門的な知識と技術が必要な腕時計の電池交換ですが、いちいちお店に持っていく面倒なので、できれば自分でやりたいという方もいるかもしれません。 電池交換は自分でもできるのか、やるとしたら方法はどうすればいいのか、交換の手順を紹介します。
工具を用意する
必要な工具は、ピンセットや精密ドライバーなどほとんどホームセンターで揃えられます。 時計のタイプによって必要な工具が異なる場合があるので、事前に自分の時計を確認しておきましょう。
専用の工具が欲しい方は、時計の電池交換に必要な工具セットがネット上で、数千円で販売されています。 時計は精密機器なので、中にほこりなどが入らないよう、綿棒やチリ吹きなども用意しておくと良いでしょう。
裏蓋を開ける
最初に時計の裏蓋を開けます。 ネジを外すタイプや蓋のくぼみや隙間などに工具を入れて開けるタイプがあります。
電池を取り外す
先の細いピンセットや精密ドライバーなどを使って電池を取り出します。 もし中枠で電池が隠れている場合は中枠も取り外す必要があります。
新しい電池を入れる
取り出したものと型番が同じであることを確認してから、新しい電池を挿入します。 このとき、事前に綿棒で表面の埃や汚れを拭き取っておきます。 また、時計内部や蓋のパッキンについている汚れも清掃しておくといいでしょう。
電池交換完了
蓋を閉め、時計を元通りに戻せば電池交換完了です。
自分で電池交換できない腕時計
知識や工具があれば自分での電池交換も良いですが、自分での電池交換ができないつくりの腕時計も存在します。
・ソーラー式腕時計
・電波式腕時計
・ごく廉価な腕時計
上記の種類の時計は個人での分解が非常に困難ですので、電池交換や調節の際は、専門店へと依頼しましょう。
クォーツ腕時計のなかにはまれに、電池交換を想定していない、使い切りのようなつくりのものも存在します。 こういった腕時計は個人で分解してしまうと壊れてしまうので、電池交換が可能かどうか、専門店に問い合わせてみるのが良いでしょう。
クォーツ時計の寿命と長持ちさせる方法
クォーツ時計の寿命は約10年と言われています。
長持ちさせる方法としては、腕時計をテレビやパソコン、スピーカーなど磁気を発する機器のそばに置いておくと、磁気帯びと呼ばれる現象が起き、ムーブメントが正常に動作しなくなります。普段から意識してそれらのものには近づけないようにしましょう。
また、定期的にオーバーホールと呼ばれる時計を分解して点検・清掃などを行うメンテナンスを行いましょう。
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ソーラー時計の寿命と長持ちさせる方法
ソーラー腕時計は、6年程度で徐々に劣化していきます。
長持ちさせる方法としては、クォーツ時計と同じく電子機器から離れた場所で保管することや、定期的なメンテナンスが重要となります。
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腕時計のオーバーホールとは
腕時計の故障を防ぐには常日ごろからのメンテナンスが重要です。代表的なメンテナンス方法としてオーバーホールと呼ばれるものが存在します。 オーバーホールとはどのような作業なのでしょうか。また費用相場や頻度・タイミングについてまとめていますので、ぜひご覧ください。
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電池交換は熟練の技術者に交換してもらうのが一番安全です。
いかがでしたでしょうか? この記事を読んでいただくことで腕時計の電池交換はどこでするべきかについてご理解いただけたと思います。 腕時計の電池交換は専門的な知識と技術を要する作業です。 自分でもできないことはないですが、熟練の技術者にやってもらうのが一番安全といえるため、そうした技術者のいる信頼できる業者を探すようにしてください。
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