腕時計の日付・カレンダーがずれる原因とその調整方法
時刻だけではなく、日付・カレンダーなどが表示されている腕時計は便利です。しかし、ある日腕時計を確認したら表示がずれていたという経験をした人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では日付・カレンダーがずれる 原因とその調整方法について解説します。腕時計の日付・カレンダーのずれを元通りにする方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
腕時計の日付・カレンダーがずれる4つの原因
腕時計の本来の役割は時刻を知らせることであり、日付・カレンダーの表示機能はあくまで 二次的なものです。
そのため、多くの腕時計の表示機能は万能ではなく 、ずれることが少なくありません。
以下に、日付・カレンダーがずれてしまう原因を3つ紹介します。
31日サイクルで動いている
1つ目の原因として考えられるのは、表示機能が31日サイクルで動いていることによるものです。
ほとんどの腕時計は、どの月でも31日サイクルでリセットされます。
そのため、31日目がない月の2月・4月・6月・9月・11月でも、本来の月のサイクルを無視して31日(2月の場合は29日と30日も)が表示されるのです。
この場合は、表示機能の仕様上仕方がないため、 これらの月の変わり目で都度調整する必要があります。
調整してはいけない時間帯に調整してしまった
2つ目に考えられる 原因は、調整してはいけない時間帯に調整してしまったということです 。
腕時計の中には、20時〜4時の時間帯には 時刻や日付の調整を してはいけないものが存在します。
このような腕時計は構造上、この時間帯に調整をすると表示機能が壊れてしまうことがあるのです。
機械式腕時計の日付変更禁止時間帯
こちらの記事では、日付変更禁止時間帯にはなぜ日付を変更してはいけないのか、そして変更するとどうなってしまうのか詳しく解説しております。ぜひご覧ください。
腕時計の内部が故障している
3つ目に考えられる原因は、腕時計の内部が故障していることです。
腕時計は、数多くの細かな部品 で構成されている精密機械です。
そのため、衝撃を与えてしまうことで内部の部品は簡単に壊れてしまい、正常な動作がされなくなってしまいます。
特に、表示機能の仕組みを作っている歯車のような部品が壊れると、ずれが生じてしまいます。
部品の油が不足している
最後に考えられる原因は、部品の油が不足していることです。
腕時計の内部では、部品同士を滑らかに絡み合わせるために油がつけられています 。
しかし、部品の油が少なくなると、部品同士に摩擦が生じ、部品の故障につながります。
そうなると、日付・カレンダーの表示機能にも支障が出て、表示がずれるようになってしまうのです。
腕時計の日付・カレンダーがずれたときの調整方法
腕時計の日付・カレンダーがずれてしまう原因を理解したら、あとは調整するだけです。
ただし、自分で調整をできる場合と、できない場合があります。
以下に、その調整方法を3つ紹介します。
時刻合わせのリューズを回転させる
腕時計の日付・カレンダーの1つ目の調整方法は、時刻合わせのリューズを回転させることです。
ほとんどの腕時計にはリューズという回転式の突起物が備えつけられており、時刻や日付・カレンダーを調整できます。
リューズは時刻を変えられるモードと、日付・カレンダーを変えられるモードで分けられています。
日付が変わるところまで時刻合わせのリューズを回転させることで、合わせたい 日付に調整することが可能です。
日付合わせのリューズを回転させる
腕時計の日付・カレンダーの2つ目の調整方法は、日付合わせのリューズを回転させることです。
時刻合わせのリューズを回転させるのと同じ要領で、日付合わせのリューズを回転させることで合わせたいところに調整することが可能です。
時刻合わせのリューズとは異なり、回転させる量が少ないので簡単に調整できます。
しかし、中には日付合わせのリューズは数字を 前に進めることしかできないものもあるので、数字を進めすぎてしまうと1回転分多く回す必要があります。
その場合は、回転しすぎないように注意しましょう。
修理に出す
腕時計の内部の部品やリューズが壊れている場合、日付・カレンダーを調整するために修理が必要なことがあります。
腕時計は自力で修理することが難しいものなので、無理に解決しようとせずに修理に出すことが一番でしょう。
腕時計の主な故障の原因
腕時計は精密機械であるため、故障の症状はさまざまなものがあります。 腕時計をできるだけ長く使いたいという方や、故障のような症状があって不安に感じている方は参考にください。
腕時計の故障の代表例
・針が止まってしまう
・電池を交換しても動かない【クォーツ式のみ】
・時間が遅れてしまう・もしくは進んでしまう
・カレンダーの日付表示が動かない
・腕時計のガラスが曇る・結露が発生する
・腕時計を振ると音が鳴る
・ねじが固い【機械式のみ】
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いかがでしたでしょうか。
腕時計の日付・カレンダーの表示機能は二次的なものなので、ずれることは少なくありません。
多くのずれは、リューズを回転させることで解消できます。
しかし、腕時計の種類によっては、20時〜4時の時間帯に調整すると故障につながることがあるので気をつけましょう。
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