【ケース別】腕時計修理の料金相場と修理業者を選ぶポイント
精密機械である時計は、急に動きが止まってしまったり、部品が破損してしまったりと、長く使っていると故障に見舞われます。大切な時計であるからこそ、丁寧に早く、少しでも費用を抑えて修理したいものです。
そこで本記事では、時計修理の料金相場と修理業者の選び方のポイントを解説します。
時計の不具合でお困りの方、修理業者選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
腕時計の修理料金相場
時計は数千円の手頃なものから、数百万円以上と高価なものまで価格帯が広いです。
不具合や破損が起きた際の修理料金も、時計のブランドや性能・デザイン、修理内容などに応じて、業者によって異なります。
以下で、ケース別に修理料金の相場を見ていきましょう。
電池交換
最も多い時計のトラブルが、「時計が動かない・止まった」という症状であり、その原因の大部分は電池切れです。
一般的な電池の寿命は2〜3年、長くて5〜10年程度と言われています。
時計の秒針が2〜4秒ずつ進むようになったら、時計が止まる兆候であり、早めに電池交換をする必要があります。
電池切れの時計をそのまま放置しておくと、液漏れが生じて内部のパーツに悪影響を与える恐れがあるため注意しましょう。
電池交換の料金は、工賃を含め1,000円〜6,000円程度が目安です。
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オーバーホール
「電池交換をしても時計が動かない・すぐ止まる・異音がする」といった症状がある場合、時計内部に問題がある可能性があります。オーバーホールを行い、内部を点検しましょう。
オーバーホールとは分解清掃のことです。時計を分解・洗浄し、油の注入やネジの調整・部品の交換などを行います。
腕時計は3〜5年を目安に定期的にオーバーホールを行うことで、新品のような機能と美しさを保てます。オーバーホールの料金は、10,000円〜30,000円からが相場です。
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リューズ交換
時計の側面に付けられた突起部分をリューズと呼びます。リューズはゼンマイの巻き上げや、時刻・日付調整などを行う部分です。
「リューズが外れた・空回りする・ねじ込めない」などの症状が見られる場合は、リューズを交換しましょう。
リューズ交換の料金は、5,000円〜8,000円からが相場です。
ガラス交換
時計をぶつけたり落としたりして、ガラス部分のひび割れ・破損が起きた場合、交換・修理費用はガラスの種類によって異なります。
アクリル風防で6,000円程度、ミネラルガラスで10,000円程度、サファイヤガラスで15,000円程度からが目安です。
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パッキン交換
時計を汗や汚れから守っているのがパッキンです。パッキンの経年劣化が進むと、内部にゴミや水分が入り込み、部品の錆を招いてしまいます。
パッキンの交換料金は比較的安く、1,000円程度でできます。
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ベルト交換・調整
腕時計のベルト部分が壊れたり、汚れ・傷みが目立ったりする場合、ベルトの交換には本来料金に加えて、工費が1,000円〜5,000円程度かかります。
また、ベルトの長さ調節のためコマ取りをする際の工賃は、500円〜1,000円程度が目安です。
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磁気抜き
時計内部のパーツが帯磁すると、部品の位置がズレたり、正常に動かなくなったりします。
磁気を帯びてしまった時計は、磁気を取り払う作業が必要です。
磁気抜きの料金は、2,000円程度からが目安です。
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修理業者の選び方
故障は1回だけとは限らず、時計を長く愛用する上ではメンテナンスが欠かせません。
高価で大切な時計であるからこそ、腕前が良く信頼できる修理業者に任せたいものです。
以下で、修理業者を選ぶ際のポイントや注意点を見ていきましょう。
実績があるか
時計修理業者の料金形態は様々ですが、安いからといって簡単に選んでしまうと、実力が十分でない場合があり、きちんと直らなかったり他の不具合が起きたりする恐れがあります。
これまでにどのような修理を担当してきたか、強みは何か、開業から何年経っているのか、年間の対応件数など、修理業者の実績を確認しましょう。
実績を確認するためには、修理業者HPの過去事例や口コミサイトに目を通すのがおすすめです。
『でんちこ』では、累計25万本以上の時計メンテナンス実績がございます。
対応可能なブランド数
時計の種類は無数にあり、それぞれ部品や構造・素材などが異なります。
修理業者によって、修理対応可能なブランド・対応不可能なブランドがあります。
有名な定番ブランドを扱っている業者は多いものの、低価格帯のブランドやマイナーなブランドは扱っていないケースも少なくありません。
まずは、対応可能なブランドの一覧に目を通し、所持している時計が該当するかを確かめましょう。
見積もり後のキャンセルが無料か
時計の修理料金は詳細な見積もりを経てから正式に決まるため、まずは見積もりを依頼するのが一般的です。その際に気をつけたい点が、見積もり後のキャンセルが可能かどうかです。
多くの修理業者では、見積もりを出した時点ではキャンセルが無料なケースが多いです。
ただし、郵送で見積もりを依頼した場合は、返却に要する送料・梱包料は依頼者の負担となります。
なお、見積もりを経てから修理を依頼し、すでに作業が始まっている場合は、キャンセルが難しいほか、キャンセル料が発生すると考えておきましょう。
技術力があるか(一級時計技能士がいる)
時計の修理業者を選ぶ際に、最も重要なポイントの一つが技術力です。
料金が安かったり、修理期間が早かったりしても、技術力が乏しい業者に依頼してしまうと、きちんと直らずに戻ってきたり、他の不具合やキズが増えたりといったトラブルが起きるかもしれません。
修理業者の技術力を見極めるためには、一級時計修理技能士が在籍しているかを確認しましょう。
一級時計修理技能士は国家資格であり、実務経験7年以上、または3級合格後の実務経験4年、2級合格後の実務経験2年がないと受験できません。
スキルと実務経験がある一級時計修理技能士がいる業者であれば、安心して任せやすいでしょう。
『でんちこ』には3名の優秀な時計修理技能士が所属しています。
保証があるか(電池子の保証期間は1ヵ月)
時計を購入すると一定期間のメーカー保証がついています。
修理を行った際も、修理業者による保証期間が1年程度設けられている場合が多いです。
修理後に不具合が起きてしまっても、保証期間内であれば再び無償で直してもらえます。
修理業者を決める際は、保証があるかどうかだけでなく、保証期間や保証内容・条件なども確認しておきましょう。
修理期間の長さ
時計は日常的に使うものであるため、少しでも早く修理してもらいたいものです。
腕時計の修理やオーバーホールには時間がかかりやすく、2週間〜1ヶ月程度と業者や時期・ブランドによっても様々です。
納品までにかかる時間や修理の工程・スピードなども、依頼前に確かめておきましょう。
郵送での依頼に対応しているか
近くに時計の修理業者がなかったり、多忙で店舗に出向く時間がなかったりする際は、宅配サービスを利用するのもおすすめです。
郵送での依頼に対応している修理業者の中には、無料の梱包キットを提供していたり、送料を負担したりしている場合もあります。
時計修理で失敗しないためには業者選びが肝心
いかがでしたでしょうか。
今回は時計修理の料金相場と修理業者の選び方・ポイントを解説しました。
時計は精密機械であり、長く使っていると故障や破損を避けられません。少しでも費用を抑えつつ、早くきちんと直すためには、業者選びが重要です。
技術力や保証期間・対応ブランド数などを確認し、最適な業者を選びましょう。
でんちこでは、業界最安値となる、550円から腕時計の電池交換を受け付けています。当社に在籍する熟練スタッフによる25万本以上の電池交換・メンテナンス実績がございます。
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