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機械式腕時計が止まる・動かない原因と対処法

止まってしまった機械式腕時計

携帯電話の普及によって、腕時計自体を身に付けたり利用したりする方は少なからず減少しています。
ただ、ファッションアイテムとして有能な存在であり、災害時にも役立つアイテムです。
腕時計の中でも、昔ながらの機械式腕時計も根強い人気がありますが、止まったり動かなくなったりするケースがあります。

では、時計式腕時計が交渉する原因には、どのような場合があるのでしょうか。
この記事では、機械式腕時計が止まる、動かない原因と対処法を紹介します。

機械式腕時計とは

機械式腕時計とは、ぜんまいを巻き上げてほどける力を動力として駆動する時計です。
英語ではメカニカルウォッチと呼ばれており、その原型となる懐中時計は17世紀から存在しています。
今ではとくに目新しい技術には見えませんが、17世紀に誕生した時点では画期的な発明でした。

機械式腕時計には、主に手巻き式と自動巻き式が存在しますが、どちらもぜんまいを巻き上げてほどく力を用いて駆動するのに変わりはありません。
手巻き式の場合、ぜんまいを巻き上げる際にリューズと呼ばれる腕時計側面にある突起のある部品を手で巻いて駆動する仕組みです。

一方で、自動巻きは手でリューズを巻くだけでなく時計を身に付けていると自動的にぜんまいが巻かれる仕組みを採用しています。
よって、身に付けていればぜんまいを巻く必要なく使用が可能です。
リューズを巻く作業によってぜんまいが切れるリスクもあるため、その点でも自動巻き式は優れた時計であると言えます。

機械式腕時計が止まってしまう原因

機械式腕時計は、デジタル式腕時計よりも物理的なダメージに強い特徴があります。
但し、以下のケースで止まってしまう場合が多いです。

・ぜんまいの巻き上げ不足
・ぜんまい切れ
・内部の油切れ
・全体の油が経年劣化
・切替車の破損
・ローター本体の性能低下

機械式腕時計が止まってしまう各原因について、詳しく解説します。

ぜんまいの巻き上げ不足

機械式腕時計の場合、手巻き式と自動巻き式両方で基本的にはぜんまいが巻き上げられてほどける力で駆動します。
よって、単純にぜんまいの巻き上げ不足で機械式時計に至るケースがあります。

ぜんまい切れ

機械式時計に内蔵されているぜんまいは、細線上の金属となります。
金属であるため簡単に寸断しませんが、金属疲労で切れてしまうリスクがあるのです。

また、ぜんまいには平均寿命はなく、毎日使用していて10年以上切れない場合もあれば、1年も経たずに切れる場合もあります。
ぜんまいが切れた瞬間、時計は一切動かなくなります。

内部の油切れ

機械式腕時計の内部では、歯車やテンプなど多くの部品が噛み合って、初めて駆動します。
例えば、歯車の動きをなめらかにするため、軸の部分に潤滑油が注油されています。
新品状態では潤滑油がある状態であっても、長く使用すると揮発して油切れの状態となるのです。

油切れになると、歯車やテンプの動きが徐々に悪くなり、正確な時間を刻めなくなります。
そして、最終的には歯車やテンプが動かなくなり腕時計自体が止まります。

全体の油が経年劣化

潤滑油が切れるだけでなく、油分自体が存在しても経年劣化により潤滑油としての機能を果たしていない状態により、時計が動かなくなります。

潤滑油が劣化する原因には主に酸化が挙げられ、通常4年程度で劣化が進行します。
腕時計で使用する潤滑油は主に4種類あり、粘り気のある重い油や液体のようにサラサラな軽い油まで、多種多様です。
最適な油を使用しないと、劣化が進行するスピードが速まり、また部品を傷めてしまう可能性があるため要注意です。

他にも、暑い夏場に時計を付けていると汗をかきます。
この汗が、気づかないうちにじわじわと時計内部に水分や湿気として侵入して潤滑油の酸化が進行する可能性もあります。

ローター本体の性能低下

自動巻きの場合、ローターと呼ばれる振動によってぜんまいを自動で巻き上げる機構があります。
これにより、身に付けていればリューズを巻かなくても自動でぜんまいを巻けますが、ローター本体の性能低下によりぜんまいが巻けなくなり時計が止まる可能性があります。

機械式腕時計が動かない、止まってしまう場合の対処法

もし、機械式腕時計が動かない、止まってしまう場合には以下の対応が必要です。

・ぜんまいを巻き直す
・切れたぜんまいを付け直す
・潤滑油を注油する
・ローターを修理する

各対処法について、詳しく解説します。


ぜんまいを巻き直す

ぜんまいの巻きが足らずに時計が止まってしまった場合、単純にぜんまいを巻き直せば動きます。
一般的に、リューズは30〜70回ほど回せば十分です。

また、自動巻きの場合もリューズにより巻き上げ可能ですが、基本的に腕を振る動作で巻く設計となっており、あくまでもリューズは補助的に使用してください。

切れたぜんまいを付け直す

内部のぜんまいが切れると、時計が止まると同時にリューズを巻いても手ごたえがなく空回りしてすぐに切れた事実が確認できます。

ぜんまいが切れた場合、新しいぜんまいに付け直す作業が必要です。

潤滑油を注油する

機械式時計の内部で使用する潤滑油は、経年劣化するため定期的に注油やさし直しが必要です。
潤滑油を注油すれば、内部の歯車などが故障していない限りは再び正常に動作します。

ローターを修理する

ローターが故障した場合は、基本的に新しいローターに交換しなければなりません。
ローターの交換は精密作業となるため、基本的には修理専門店などに依頼する必要があります。

秒針が動かない以外に機械式腕時計で起こるトラブル

機械式腕時計では、秒針が動かない以外にも、次のトラブルが発生する場合があります。

・時計が進みすぎ・遅れ過ぎる
・ガラスの曇り
・時計から異音がする
・リューズが重い

主なトラブルの詳細について、詳しく解説します。

時計が進みすぎ・遅れ過ぎる

内部の歯車やテンプが破損したり潤滑油が不足しすぎたりすると、正常な動作ができなくなります。
これにより、時計が進みすぎたり遅れすぎたりして正確な時を刻めなくなる場合があります。


他にも、時間がずれてしまう原因はあります。
こちらの記事では、他の原因と解決方法を解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
【関連記事】
腕時計の時間がずれる原因とその対処法

ガラスの曇り

機械式腕時計の内部は、真空状態ではなく空気が充満しており、僅かではあるものの湿気を含んでいます。

そのため、防水機能が備わっている腕時計でも温かい状態から冷えた状態になると、内部の湿気が一時的に水滴となり、ガラスが曇る場合があります。

時計から異音がする

主に、潤滑油が切れた状態で駆動していると、腕時計内部から異音が聞こえる場合があります。
また、内部機械のローターが回転してぜんまいを巻き上げる時に生じる回転音が聞こえる場合もあります。

リューズが重い

腕時計内部の潤滑油が、乾燥や凝固により油切れになるとリューズを含めた動きが重くなります。
無理して動作すると、破損するリスクがあるため注意が必要です。

腕時計修理専門店で出来るメンテナンス

腕時計修理専門店で出来るメンテナンスとして、オーバーホールがあります。
オーバーホールとは、腕時計を部品単位まで分解して、洗浄や調整などを実施するメンテナンス方法です。
日本語では分解掃除とも呼ばれており、部品単位まで分解して外からでは見つけられなかった細かい汚れや不具合などを発見できます。

汚れや不具合を発見した場合はメンテナンスに対応しており、定期的にオーバーホールすれば長く腕時計を使い続けられます。
一見すると、修理と同じ内容に見えるかもしれませんが、オーバーホールは新品に近い状態まで修復させるのが大きな目的です。
よって、機能面だけでなくケースやブレスレットなどをクリーニングして、きれいな状態を取り戻せます。

オーバーホールの流れとして、最初に裏蓋を開けて自動巻機構を取り出すと同時にムーブメントもケースから取り外し、この時点でメンテナンスが必要な箇所を特定します。
次に、各部品を細かく分解して洗浄し、顕微鏡などで摩耗チェックを行いますが、この作業には熟練の技が必要です。
もし、摩耗している部品があれば新しい部品に取り替えて、潤滑油を注油しながら丁寧に組み立て直します。
この際に、少しでも精度が狂うと時計自体の狂いに直結するため、精度測定器などを用いた慎重な作業が必要です。
組み上げたら、文字盤などをケースに収納して、針回しなどを調整して動作確認すればオーバーホール作業が完了します。

機械式腕時計が故障しても修理すれば利用可能

機械式腕時計は、精密な機器ではありますがメンテナンスすれば長年愛用できます。
オーバーホールを欠かさず行い、丁寧に扱えば一生使い続けられる可能性もあります。
もし故障したとしても、修理すれば継続して使用できる場合が多いです。
今回紹介したポイントに着目して、故障の原因を明らかにしてメンテナンスなどを欠かさず行い長持ちさせたいものです。

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