腕時計のサビの原因
「ずっと大切に使っている腕時計に、サビが付いている」
「新しい腕時計を買いたいけど、どうしたら長持ちさせられるだろう」
腕時計に関してこのようなケースはありませんか?
大切に使いたい腕時計が錆びるのは何としても避けたいことですよね。
この記事では、腕時計のサビの原因やサビつかないようにメンテナンスする方法について解説しています。この記事は腕時計のサビつきを避けたい方にとって役立つ記事です。
腕時計のサビの原因
腕時計のサビの原因は、金属部分の腐食です。
しかし、雨ざらしにしたわけでもないのに、腕時計がサビてしまうのでしょうか?
それは、皮膚から出る皮脂や水分が主な原因になります。
とくに夏場や梅雨時期の汗をかきやすい時期は、よりいっそう腕時計がサビやすくなります。
汗や水分が放置されて、そのままサビになってしまう場合が考えられます。
また秋や冬の時期ならいいかというと、そうではありません。
自分の感覚では汗をかいていないと感じても、気づかないうちに手首から汗や皮脂が出ています。
ですので、腕時計はつけていない時もメンテナンスが必要でしょう。
加えて、保管場所も重要になります。
腕時計を外してどこに保管するでしょうか?
直射日光の当たる場所や温度変化の激しい場所に保管すると、サビを加速させる原因になります。
たとえわずかな水分であっても、温度変化の激しい場所ならすぐにサビが広がってしまうでしょう。
したがって、腕時計は温度変化の少ない場所に保管に保管することで、サビを予防することができます。
腕時計の正しい保管場所や向いていない場所、さらに保管方法もこちらの記事で解説しています。
しっかり理解し、腕時計を長持ちさせましょう。
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それなら、「もともとサビないステンレスの腕時計なら大丈夫だろう」と思うでしょうか?
次にステンレスの腕時計とサビの関係に注目していきましょう。
ステンレスの腕時計もサビるので注意
ステンレスは、言葉の意味としてもステインレス(汚れない)の金属です。
言葉の意味からするとサビないイメージがありますが、実はそうではありません。
ステンレスは作られる過程で化学反応を起こします。
その化学反応によって、ステンレス表面には酸化を防ぐ膜が作られます。
この保護膜がステンレスをサビから守っているのです。
この保護膜に穴が空いたりすれば、そこから酸化が進行してしまいます。
そのため、この保護膜で包まれている限りはサビないですが、何らかの原因で保護膜に傷がつけばステンレスでもサビる可能性が考えられます。
ただし、ロレックスのような超高級腕時計になると、オイスタースチールと呼ばれるサビにかなり強いステンレスが使われますので、ロレックスのような腕時計ならささいな要素ではサビたりはしません。
しかし、一般的にステンレスはサビない認識ですが、あくまでステンレスはサビにくいだけなのです。
したがって、ステンレスの腕時計を買ったとしても、何のメンテナンスもしなくていいわけではありません。
ロレックスのような超高級腕時計は別ですが、腕時計は手首からの汗や皮脂に常にさらされるため、ステンレスの保護膜を壊してしまう可能性があります。
このステンレスの腕時計とサビの関係性についてしっかり理解するようにしましょう。
では、ステンレス製の腕時計かステンレス製ではない腕時計かに関わりなく、腕時計がサビないようにする方法があるでしょうか?
次にその点を解説していきます。
腕時計がサビないようにする方法
腕時計がサビないようにする方法は、基本的に4つあります。
腕時計がサビないようにする方法
1.使用後に手入れする
2.専用の保管場所を作る
3.落下しない場所で保管する
4.温度変化の少ない場所で保管する
以下で一つずつ解説していきます。
使用後に手入れする
腕時計がサビないようにする方法の一つ目は、使用後に手入れをすることです。
これが腕時計をサビないようにする方法の中で最も重要になります。
腕時計のサビの原因が、皮膚から出る皮脂や水分だと解説しました。
どんなに冬の寒い時期でも、手首の部分から皮脂や汗が出ます。
この理由から腕時計を使った後には、必ず手入れするようにする必要があるでしょう。
汚れがついてしまった場合は、専用ブラシや歯ブラシを使えます。
少量のクリーナーをつけて磨けば汚れを落とせるでしょう。
そして、その部分を洗って乾いた布で拭きとれます。
特別な汚れがない場合はマイクロファイバー製のクロスやスマートフォン拭き取り用のクロスを使えるでしょう。
このようなクロスを使えば、汗や皮脂を拭き取る以上の効果があります。
目に見えないホコリや汚れを表面から取り除けるでしょう。
しかし、時折忙しすぎて腕時計の管理ができない時もあります。
そのような時には、最低限の手入れだけするようにします。
腕時計を外した後に、クロスで拭き取る手入れは必ずするようにしましょう。
最低限の手入れさえしていれば、腕時計に急にサビがついてしまう事態を避けられます。
専用の保管場所を作る
腕時計をサビないようにする方法の二つ目は、専用の保管場所を作ることです。
専用の保管場所などあるのでしょうか?
腕時計にはウォッチボックスという専用の保管箱があります。
このウォッチボックスを使えば、ホコリや傷から腕時計を守ることができます。
腕時計は家の玄関の靴箱の上などの便利な場所に置きやすい方が多いかもしれません。
しかし、その保管方法だとどうしても文字盤かベルト部分が直接接地することになります。
そうすると、接地面の部分に少しずつ傷がつき、ホコリが溜まっていきます。
きちんと手入れしていても、このようなささいなきっかけでサビてしまうこともあり得るでしょう。
ウォッチボックスなら、箱にいれるだけで腕時計をサビないように守れます。
またウォッチボックスはオシャレなものが多いので、家のインテリアとしても楽しめます。
腕時計を守るのと同時に、オシャレアイテムを手に入れられます。
落下しない場所で保管する
腕時計をサビないようにする方法の三つ目は、落下しない場所で保管することです。
どんなにしっかり手入れしていたとしても、腕時計を落下させてしまうとサビの原因になってしまうでしょう。
それは、その落下した部分の傷がきっかけでステンレスの保護膜がその部分だけなくなってしまうかもしれないからです。
新品の腕時計だったとしても、落下するような大きな傷がついてしまうとサビの要因になります。
また、落下させてしまうとサビの原因になるだけでなく、傷の修復にも高い費用がかかるでしょう。
このようなケースを防ぐために、落下しない場所に置くように意識できます。
温度変化の少ない場所で保管する
腕時計をサビないようにする方法の四つ目が、温度変化の少ない場所で保管することです。
激しい温度変化は腕時計がサビる原因になります。
きちんと手入れしをして、ウォッチボックスを使っていても、温度変化の激しい場所にウォッチボックスを置くなら、腕時計にサビができてしまいます。
なぜなら、非常にわずかな水分が酸化を加速させてしまうからです。
このようなケースを防ぐためにも、温度変化の少ない場所で保管できるでしょう。
基本的には、大切な服や持ち物を保管している場所が望ましいといえます。
クロークや、引き出しの中にいれておけば、急激な温度変化を避けられるでしょう。腕時計を保管するなら、時計の入ったウォッチボックスを温度変化の少ない場所に保管できるでしょう。
では、実際にサビができてしまった場合はどうすればいいでしょうか?
以下でサビの落とし方を解説していきます。
腕時計のサビの落とし方
自分でサビ落としを行うことで、思わぬ故障などを招く可能性もございます。腕時計のサビを落としたいとお考えの方は、専門店へご相談されることを推奨いたします。
腕時計のサビの落とし方は、3つあります。
腕時計のサビの落とし方
1. セーム革を使う
2.歯ブラシを使う
3.つまようじを使う
以下で一つずつ解説していきます。
セーム革を使う
腕時計のサビの落とし方の一つ目は、セーム革を使う方法です。
セーム革とは、鹿の革をなめしたもので天然と人工の2種類があるでしょう。
サビを落とす時に使うのは、天然の方のセーム革です。
なぜなら、天然のセーム革は汚れや油脂を吸着します。
サビを落とす際にも傷つけることなく、しっかりサビの部分を磨けるでしょう。
お気に入りの腕時計がサビてしまった時は、まず天然のセーム革のクロスを用意しましょう。
歯ブラシを使う
腕時計のサビを落とし方の二つ目は、歯ブラシを使う方法です。
歯ブラシなら、専用のブラシよりも圧倒的に費用が安いです。
そして、歯ブラシは普通に使えば、歯茎の狭い隙間の歯周ポケットから汚れを掻き出すでしょう。
腕時計のサビを落とす時も同じ原理で考えられます。
つまり、サビができている箇所にしっかりと当てて磨いていくなら、歯周ポケットから汚れを掻き出すように、サビを磨き落とせるのです。
サビ落とし用のクリーナーや少量の重曹を使って、歯ブラシでサビを落とせるでしょう。
つまようじを使う
腕時計のサビの落とし方の三つ目は、つまようじを使う方法です。
つまようじの良いポイントは、形状と硬度です。
セーム革でも歯ブラシでも落とせなかったサビはかなり頑固でしょう。
しかし、つまようじならピンポイントでサビを削り落とせます。
先が尖っていても、他の本体部分を傷付ける心配は少なく、サビを落とすのに十分な硬さがあります。
もし先に挙げた二つの方法でサビを落とせなかったら、つまようじを使うのも一つの選択肢となるでしょう。
腕時計のことでお困りなら、専門家への相談がおすすめです
いかがでしたか?
大切な腕時計をサビつかないようにする方法が理解できたでしょうか?
腕時計のサビの原因は皮脂や汗の水分ですので、腕時計の使用後に放置しないようにしましょう。
大切に管理していても、傷つく時やサビができる時があります。
そのような時は遠慮なく「でんちこ」までご相談ください。でんちこでは、時計メンテナンス実績が20万本以上ございます。
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