腕時計を水没させてしまったとき、どうしたらいい?
腕時計は水に弱い
「水に浸けてしまった」、「雨の日に濡れてしまった」、「服と一緒に洗濯してしまった」…など、誤って腕時計を濡らしてしまったときは、どうしたらよいのでしょうか。
防水性能のない「非防水」の時計は水にとても弱く、少し水がかかっただけでもそれが故障の原因になってしまいます。また「生活防水」の時計は、汗や雨などの日常の水滴程度なら耐えられるようになっていますが、思い切り濡れてしまったときは心配です。
ガラスに水滴がついている場合は修理へ
水没してしまった腕時計はどのような状態になっていますか?
問題なく動いているようであれば、やわらかい布でよく拭き、風通しのいいところに置いて休ませましょう。
ガラスの内側が曇ったり、水滴がついたりしている場合は危険です。すぐに時計修理店などに持ち込んで見てもらいましょう。中の部品を取り出して乾燥させるなど、専門的な作業を行う必要があります。 腕時計の中の部品が濡れてしまった場合、そのまま乾かさないでいると金属がサビてしまいます。また、濡れた後に放置して日が経つほど、状態は悪くなってしまいます。
やってはいけない方法と試してみたい方法
「早く乾かさないと!」とドライヤーで乾かす人がいるかもしれませんが、それはやめておきましょう。
ドライヤーを使うと水分は水蒸気になります。しかし、時計は密封されているため、その水蒸気が逃げる場所がなく、ガラスの中の曇りや水分が取れません。一時的に取れたように見えても、またすぐに戻ってしまいます。
うすく曇っている程度であれば、時計本体横についているリューズを上げた状態で風通しの良いところに置いておくと、曇りが取れる場合もあります。リューズを上げ、開けた状態にするのは、少しでも水が抜けるところを作ってあげるためです。
ただし、これは水没の被害が小さい場合や応急処置程度の方法だと思っておきましょう。時計の中に入ってしまった水分は、基本的には分解して乾かします。しっかり水分が抜けていないと、中の部品がサビてしまうためです。
腕時計内部へ水が入っていないのが確認できれば、そのまま使って問題ありません。しかし、少しでも心配なことがある場合はすぐにお店で見てもらうことをおすすめします。
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