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腕時計のオーバーホールとは?作業内容や頻度について

オーバーホールとは?

腕時計をルーペで確認

オーバーホールとは、すばり「分解点検清掃」のこと。腕時計のムーブメントをすべて分解して、点検から部品の洗浄、清掃、修理、注油、調整、組立まで、一連の作業が行われるメンテナンスです。
止まってしまった古い腕時計で部品の交換などができない場合でも、オーバーホールを行うことによって本来の動作を取り戻すこともあります。

腕時計を分解して組み立てるには高度な技術が必要とされ、自分で行うというのは難しいものです。オーバーホールは、時計修理の専門店や腕時計の製作メーカーなどのプロが行うことで、普段とは違う特別なメンテナンスができるのです。
また、機械式だけでなくクオーツでもオーバーホールを行うことはあります。

メンテナンスや修理との違い

オーバーホールと似た言葉でよく聞くのが、「メンテナンス」や「修理」になります。
この2つの作業はオーバーホールとは違うのですが、どのような違いがあるかご存じでしょうか。
上記で説明したように、オーバーホールは腕時計全体を新品の状態に近づけるために、一つ一つの部品を点検、整備を行うことで、完了までに時間と費用が掛かり、専門的な知識や技術が必要な作業です。

それに対し、「メンテナンス」と「修理」は部分的に行う作業になります。
まず「メンテナンス」とは、腕時計の動作を維持するための作業です。
簡易作業に近いイメージになりますので、オーバーホールと比べると作業内容はもちろんですが、時間や費用もかなり違ってくるのが特徴です。
例えば、「メンテナンス」でよくある簡易作業は、電池交換や清掃です。

また、不具合が起きるかもしれない部品の交換や調整などを予めおこなっていきます。
このように、腕時計の全体的ではなく部分的な行う作業が「メンテナンス」です。
もう一つの「修理」は、使っていた腕時計が何かしらが原因で動かない、使えなくなってしまった。
そのような症状の原因を調べ、必要な部品を交換し直していく作業になります。
例えば、ベルトが切れてしまったらベルトを交換する、落とした衝撃でガラスが割れたらガラスを交換する。

他にはパッキン交換やリューズ交換という作業をおこない、止まった腕時計を再び動かしてあげます。
オーバーホールと似ているイメージがある「メンテナンス」や「修理」は、目的や作業内容に違いがあり、部分的な作業です。

なぜ腕時計にオーバーホールが必要なのか

腕時計がオーバーホールを必要とする理由についてもう少し細かくみていきましょう。

腕時計の故障を防ぐ

オーバーホールによる分解点検・清掃を実施すれば、腕時計の性能を保つとともに寿命を延ばせます。
高級な製品なら一生ものといわれることもある腕時計。
ですが、どんなに良い製品であっても長く使い続けるためにはメンテナンスが不可欠です。

腕時計は精密部品の集合体であり、常に歯車やゼンマイなどが動き続けているため、長く使っていると潤滑油の劣化・酸化や部品の摩耗が起こったり、サビや腐食などが起きたりすることがあります。
不具合を放置しておくと、時計の精度の低下や部品の破損などにつながり、最後には故障して動かなくなってしまいます。
こうした事態を防止するために必要とされるのがオーバーホールです。
時計を部品単位まで分解することで、外から見ただけでは分からない不具合を発見できます。

悪い部分を早期に調整・修理できるので、時計の寿命を延ばすことができ、部品の清掃や新しいオイルの注油を実施してコンディションを整え、いつまでも精度の高い状態で腕時計を使えるようになります。

故障したとき最小限の修理で済む

長期間オーバーホールを行わないでいると、いざ時計に異常がみられたとき、多くの部品を交換する必要が生じるケースや、最悪、修理ができない場合も考えられます。
普段から定期的にメンテナンスしておくことで、故障した場合も最小限の部品交換で済み、費用も最低限に抑えられます。

クオーツ式でも必要なオーバーホール

電池を使用しているクオーツ式は一般にオーバーホールが必要ないと思われている方も多いのですが、内部に歯車など多数の部品が使われている点は機械式と変わりありません。
クオーツ式でも、劣化する部品や潤滑油の注油の必要があるため、故障を防ぐには定期的にオーバーホールを実施するのが望ましいとされます。

オーバーホールの作業内容

それでは、オーバーホールとは実際に何をするのか、具体的な作業内容をみていきましょう。

1、時計の分解

専用の工具を使って腕時計の裏蓋を開け、自動巻機構を外します。

時計を実際に駆動させている部分であるムーブメントをケースから取り出し、部品一つひとつまで分解。
このとき、調整や修理が必要な部品がないかを調べます。
埃やサビ、電池の液漏れなどがないかを確認し、文字盤を取り外して針同士が接触していなか、歯車の噛み合わせは正常か、など細かい部分までチェック。

不具合などが生じている場合には問題箇所の特定を行い、部品の劣化や破損があれば交換等を実施します。

2、部品の洗浄

特殊な洗浄器を使用して分解したパーツの洗浄を行います。
専用の薬品を調合し、数段階に分かれた洗浄作業を実施します。

決められた時間で複数回に分けて洗浄することで、劣化した潤滑油や部品の摩耗粉など長期の使用で付着した汚れを洗い落とし、新品に近い綺麗な状態にまで落とすことができます。
特に汚れがひどい部品は、機械で洗浄する前に手洗いを行います。

3、ケース、ブレスレットの洗浄・研磨

ケースやブレスレットは超音波洗浄機を使用して、汚れや垢、サビなどを取り除きます。
その後、ポリッシュと呼ばれる磨きをかけてツヤを出す作業を実施し、部品一つひとつが新品のような輝きを取り戻すよう研磨を行います。

4、組み立て

洗浄後、摩耗している部品がないか顕微鏡で確認。

その後、部品への注油を行いながら、再びムーブメントを組み立てていきます。
注油箇所はそれぞれのモデルによって異なり、オイルの量は多すぎても少なすぎてもいけません。
慎重かつ厳密な作業が求められ、オーバーホールのなかでも非常に神経を使う作業といえます。

5、タイミング調整

組み立て後は、精度測定器を使用し、機械式時計のタイミング調整を行います。

0.001ミリ秒単位での微調整を行いながら、日差と呼ばれる時計の精度を調整していきます。
最終的には日差0〜±15秒ほどの範囲に合わせる必要があり、こちらもデリケートな技術を要する作業といえます。

6、オーバーホール完了

ムーブメントをケースにおさめ、文字盤や針を取り付けます。
最後に針回しや日付変更などがきちんとできているかのチェックや防水テスト、ランニングテスト、巻上テストを行います。
防水試験機で防水性を試したり、ファイナルテスト機で時計を回転させたりと、時間を正確に刻むことができるか、ゼンマイはきちんと巻き上げられているかを実測によりテストします。

しばらく時計の動きを確認し、異常がなければオーバーホールが完了します。

オーバーホールの頻度・タイミングは?

オーバーホールが腕時計にとって不可欠な作業であることはわかりましたが、では、実際にどれくらいの頻度で行えばよいのでしょうか。

オーバーホールの適切な頻度は?

一般的にメーカーや専門店では、機械式なら3〜5年に1回、クオーツ式なら5〜7年に1回を推奨している場合が多いです。
ユーザーの立場からは、推奨される頻度より長くても問題はないという声もあるようですが、壊れて修理できなくなってしまっては本末転倒なので、できるだけ早めのオーバーホールを心がけましょう。

メーカーやモデルによっても推奨頻度は異なりますので、自分が使用している時計のものを確認してみてください。
ただ、これはあくまでも目安であって、実際にどれくらいで出すべきかは使用状況によっても異なります。
通勤や通学時などいつも身に着けている時計であれば、部品の劣化も早いと考えられるため推奨頻度より少し早めのオーバーホールを心がけるほうがよいでしょう。

オーバーホールに出すべきタイミングは?

もちろん、上の頻度に達していなくても、時計に異常がみられる場合には早急にオーバーホールすべきといえます。
時計が遅れたり早まったり、リューズが巻きにくくなったり、持続時間が短くなるなど不具合が出てきたときも、点検に出すタイミングです。

ただ、この場合は、修理に時間がかかったり、別途修理代が必要になったりすることも考えられます。
なかには「時計が動かなくなってからやればいい」と考える方もいるようですが、この状態では部品が破損している可能性が高いです。
壊れた部品があると、他の箇所にも負荷をかけてしまいます。
結果、摩耗がひどくなったり、将来破損する可能性の高い部品が多数出てきたり、費用が高額になってしまう恐れがあります。

また、「高級ブランドだから何年も使って大丈夫」といった考えもあまりおすすめできません。
高級な時計は使用しているパーツも高価で、交換・修理部品が多くなるほど、費用が高騰してしまいます。
普段と変わらないようでも、見えない部分で劣化が進んでいることもあるため、オーバーホールは異常が起きる前に定期的に実施する必要があります。
それが結果的にメンテナンスコストの削減にも繋がるでしょう。

オーバーホールはやればやるほど良い?

腕時計を良好なコンディションに保ってくれるオーバーホールは、やればやるほど良いようにも思えます。
ですが、短期間がオーバーホールを繰り返すのも時計にとってはマイナスといえます。
費用がかかるのはもちろんですが、理由はそれ以外にもあります。

腕時計には針の部分のように、かしめてパーツを取り付けている部分が存在します。
こうしたパーツを何度もつけたり外したりしていると、かしめの穴が広がって緩みやすくなります。
針の場合はずれやすくなり、他の部品でも不具合を起こす可能性があります。
よって、過度なオーバーホールも逆に時計の劣化を早めることになります。

当然毎回費用もかかるため、やはりオーバーホールはメーカーや専門店が推奨する適切な頻度・タイミングで行うのが望ましいといえます。

オーバーホールの費用相場

オーバーホールを行うとき、どれくらいの費用がかかるのかは気になるポイントです。
修理店とメーカー、時計の種類による費用の相場を紹介します。

メーカーの費用相場

腕時計メーカーで行う場合は5万〜10万円が相場です。
比較的金額的は高めで、部品の修理や交換をする場合には別途費用がいることも多いです。
その分、1〜2年の保証書がもらえる場合もあり、正規のメーカーによるメンテナンスを受けることで安心感にもつながります。

専門修理店の費用相場

時計修理点など民間の専門業者に依頼する場合は2万〜6万円が相場です。
メーカーに比べると費用を抑えられるのがメリットですが、業者によって技術力には差があるため、事前に評判や実績の有無等をチェックしておくと良いでしょう。

ムーブメントが特徴的なものやコンディションの悪いもの、機能が複雑なものなどは費用が高くなります。
保証は必要なく、費用を安く済ませたい方は専門業者でのオーバーホールがおすすめといえます。

機械式とクオーツ式の費用相場

機械式とクオーツ式、それぞれの時計の種類によっても変わってきます。

機械式だと専門業者の場合、だいたい2万からが相場ですが、クオーツ式だと、15000円〜2万円程度と機械式に比べて若干価格が低い傾向があります。

メンテナンスで愛用の時計を長く使う

異常が起きたときでなくても、愛用している腕時計を長く使いたいなら、定期的なメンテナンスとしてオーバーホールを行うことをおすすめします。腕時計によって頻度は様々ではありますが、数年使っていて劣化や品質が気になるという場合などは、プロに依頼して見てもらいましょう。
逆にいえば、「安いから長く使うつもりはない」「壊れたら買い換えればいい」と最初から決めている腕時計であれば、オーバーホールを行う必要はありません。

しかし、日々のお手入れや定期的なメンテナンスで、腕時計への愛着が深まります。この先ずっと使いたいという腕時計にはきちんと手をかけ、大切にしていきたいものですね。

腕時計の修理や電池交換はどこでする?

腕時計を大切に使用していても、故障や電池交換をしなくてはならない時期は必ずやってきます。万が一の事態に備え修理や電池交換に対応している場所について把握することも重要です。代表的な場所としては、修理専門店などが挙げられます。また、最近ではオンラインで簡単に依頼できるサービスもございます。

その他にも様々な、腕時計の修理ができる場所を紹介しています。費用相場についてもまとめておりますので、ぜひご覧ください。
腕時計の電池交換はどこでするべき?料金や期間

腕時計を長く使う続けるため定期的なオーバーホールを行いましょう

どんな時計も、長く使うにはメンテナンスが欠かせません。
愛用の腕時計を大切にしていくため、必ず適切な頻度でオーバーホールを行うようにしてください。

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